気が付けばミネラルウォーターしか飲めない体になっていたオザワ(@HarohelloHello)です。
皆さん、毎日の水分補給は何を飲んでいますか？ 私は主にミネラルウォーターを飲んでいます。2Lのペットボトルをだいたい1日で飲み切る感じです。机の横に置いています。
1日程度ならば、口をつけたミネラルウォーターのペットボトルを常温で放置していても、食中毒になるほど細菌が増えたりはしませんからね。
とはいえです。毎日のようにペットボトルがゴミとして出るのが、小さなストレスです。ゴミ出しのたびにペットボトルがゴミ袋の体積の1/4くらいを占めている現状は、決して満足できるものではありません。
また、いちいちお店まで重い水を買いに行くのも面倒です。かといって浄水器は胡散臭いし、ウォーターサーバーは定期契約が煩わしいです。
そこで、ふと思いました。「蛇口まで水が来ているのに、なぜ自分はわざわざ車を運転して水を買いに行っているのだろうか？」と。
小さい頃は普通に水道水を飲んでいたのに不思議です。昔よりも今の方が浄水技術は確実に進歩しているでしょうし、飲めない理由はありません。気持ちの問題です。
今回の記事では「水道水を飲んでも大丈夫なの？」「サビだらけの水道管の真実」「水道水を美味しく飲む方法」について解説していきます。
水道水を飲んでも大丈夫なの？
「水道水」を飲んでも大丈夫なのか？ 結論から言います。大丈夫です。むしろ、ミネラルウォーターより安全です。
なぜなら、水道水の方がミネラルウォーターよりもたくさんの検査項目があるからです。
家庭用の水道水は、水道法により51項目の検査が義務付けられています。一方、ミネラルウォーターは、食品衛生法により39項目の検査が義務付けられています。
家庭用の水道水は水道法により51項目の検査が義務付けられています。
出典:大津市企業局
ミネラルウォーターは食品衛生法により39項目の検査となっており、水道水のほうがより多くの検査をしています。
より厳しい検査をクリアしている水道水の方がミネラルウォーターより安心と言えるでしょう。安全性の点は問題ないことが確認できました。
サビだらけの水道管の真実
「水道水が安全なのは分かったけど、問題は水道管。サビだらけでとんでもないんだよ」という意見があります。
確かにこれは私も気になっていました。錆だらけの水道管の画像をこれ見よがしに載せて「水道水は危険だ」と喧伝しているサイトもたくさん見てきました。
そういうサイトのほとんどは浄水器やウォーターサーバーを売っているので、営業トークにしか聞こえませんけどね。とはいえ、少しは気になります。
何か情報はないかと検索していたところ、「サビだらけの水道管」について、実際に行政とメーカーに問い合わせた記事を見つけました。
ネットで出回る「サビだらけの水道管」写真 こんなことあり得るの？行政・メーカーに聞いた
上の記事の内容を簡単に書いておくと、「サビだらけの水道管の写真が日本の水道管かどうかは断定できない。現代の水道管は防食処理をしており、内部の錆はほとんど発生しなくなっている」ということでした。
行政・メーカーの言葉と浄水器・ウォーターサーバー会社の言葉、どちらが信用に足るかは個々人の判断にお任せします。
個人的には、水道水が変色していたり異臭がしたり、明らかな異常がない限りそんなに心配する必要があるのかなとは思いますけどね。
ふと思ったのですが、水道管の錆が気になってミネラルウォーターを買う人たちは、ミネラルウォーターを汲み上げる際に使用する管のサビは気にしないのでしょうか？ 飲食店で出された水には手をつけないのでしょうか？
水道水を美味しく飲む方法
水道水の安全性・水道管の錆については解決しました。残るは水道水の臭いです。水道水には殺菌のための塩素が含まれているのが原因です。カルキ臭ですね。
そこで水道水を美味しく飲む方法を調べてみました。
- 一晩汲み置きする
- 沸騰させる
- 冷やす
- レモン汁や果実酢などを数滴垂らす
水を沸騰させるのが一番安心感がある
実感として一番安心できる方法は、水道水を一度沸騰させる方法です。
お茶を作るとき、カップラーメンを作るとき、お米を炊くとき、ほとんどの人は水道水を利用していることと思います。沸騰させた水道水を飲むことに抵抗がある人は少ないでしょう。
しかし、沸騰させて水道水を美味しくする方法には問題がひとつあります。それは手間がかかることです。
飲み水を確保するたびに沸騰させるとなると、毎日必ず時間が取られてしまいます。お湯を冷ましてからでないと冷蔵庫に入れられないのももどかしいです。
しかも、水道水は沸騰させることによって塩素の消毒効果が無くなってしまうため、細菌が繁殖しやすくなります。一度沸騰させた水道水は保存が効きません。
私も最初は沸騰させる方法を試してみたのですが、１回やって面倒で止めました。
一番簡単なのが「冷やす」
ミネラルウォーターならば、キャップを開けてすぐ飲むことができます。水道水もそれくらい簡単に飲めるようにしたいものです。
となると、「冷やす」がもっとも塩素臭を消すためのお手軽な方法になります。
論より証拠ということで、早速試してみました。臭いも感じないし、味も気にならないです。というか、ミネラルウォーターと区別がつきません。
ただし、朝一の水を冷やす場合はちょっと注意が必要です。蛇口からすぐに出てくる水は一晩水道管に滞留していた水なので、臭いがきつい場合があります。
バケツ一杯分くらい他のことに使ってから飲み水に利用すると良いでしょう。
災害対策として最低限のミネラルウォーターは確保しておこう
ここまでは水道水をいかに美味しく飲むかを考えてきました。水道水を飲めるようになれば、ミネラルウォーターを購入する必要がなくなるため、家計にも環境にもいいこと尽くめです。
しかし、「もう家には一切ミネラルウォーターは置かない。水道水オンリーで行く」という考え方は危険です。
なぜなら、日本は災害大国だからです。地震・台風・洪水・大雪、いつ何時災害に見舞われるか分かりません。
あらゆる状況を想定して、最低限必要な飲み水用ミネラルウォーターは常時ストックしておくようにしましょう。人は食べ物がなくても1~2週間は平気ですが、水がなければ数日で死亡に至ると言われています。
余談ですが、私がミニマリストでなくシンプリストを目指しているのもこれが大きな理由です。ミニマリストは、物を極限まで減らしているため、災害におそろしく弱いのです。
ミニマリストは持ち物が少ないから災害になったら安全な場所へすぐ避難できるという意見もありますが、大規模災害が起きれば、インフラはほぼすべて止まるので長距離の移動は難しくなります。
せいぜい近場の避難所に迅速に駆け込む程度しかできないでしょう。
ミニマリストはあらゆるサービスが円滑適正に行われる状況でしか存在できません。東日本大震災を経験した私たちが目指せる生き方ではないなと感じています。
これからも大きな災害は確実に起こります。どんな生き方を選択するにせよ、最低限の水だけは常に確保しておきましょう。平常時なら簡単に手に入るのですから。
まとめ
- 水道水はミネラルウォーターよりも安全である
- 現代の水道管は防食処理をしており内部のサビはほとんど発生しない
- 冷やすことで水道水の塩素臭は抑えることができる
- ミネラルウォーターは災害用に最低限備蓄しておく