18歳になる痴呆気味の老犬の介護をしています。
2018年7月より、睡眠導入剤(セルシン)を服用しています。
睡眠導入剤使用までの経緯はこちらの記事をどうぞ。
3時間おきに老犬の体位を変える
最近は自分で体位を変えることが出来なくなっているので、寝相が変わっていないようであれば、3時間おきに体を動かすようにしている。
寝相がまったく変わっていないか覚えておかないと、体位変換していいいのかどうか悩むときがある。
寝相が変わっているのに、3時間ごとに起こしては可哀そうだからね。
今はまだ、たまに自分で体位を変えるとき時々あるが、いずれゼロになるのは時間の問題だろう。
上半身は動かせても、下半身はほとんど動かせない。
だから、下半身の向きには注意をしている。
体位を変える際は同じ場所が下にならないように、体位を変える前にどちらが下側になっていたのかよく観察して覚えておかねばならない。
老犬がひっくり返らないようにクッションで挟む
体位を変えたら、今度は体がひっくり返らないようにクッションや荷物を詰めたバッグを支えにして、体が横に倒れないようにする。
体を起こしている姿勢を保つことがほぼできなくなりつつあるので、両側からの支えがないと簡単にひっくり返ってしまうのだ。
伏せの姿勢が一番望ましいが、なかなか難しい。
伏せの姿勢は、筋力がなければ出来ない姿勢なのだと気づかされた。
加えて、斜頸の影響なのか、どうしても体の左側面ばかりを下にしてしまう。
体位を変える際に、伏せの姿勢にしようとしても、手足をもぞもぞ動かして左側を下にしてしまう。
右側を下にしようとしても、なぜか全力で抵抗して右側を下にすることを頑なに拒む。
手に噛みつくような仕草をしてくるときもあるほどだ。
本気で噛むつもりはないだろうが、無理やり体の向きを変えられるのは嫌なのだろう。
吼えることも増えた。
昼も夜もなく介護をして疲れ果てている中、噛みつこうとしてきたり、吼えてきたりすると、怒りが沸点に達して大声で怒鳴りつけてしまうときもある。
老化や痴呆の影響とは分かっていても、何年も毎日介護をしているストレスが溜まっているので、制御できないときがある。
老犬介護のストレス
老犬介護が始まれば、自分の人生は無くなる。
自分の人生を後回しにしなければ、老犬介護はできない。
老犬介護とは、飼い主の命を、命を維持できなくなりつつある犬に与える行為に他ならないからだ。
若く健康だった頃の何倍どころか何十倍も手間がかかるようになる。
24時間365日、気が抜けるときが無い。
寝ていても、食事をしていても、仕事していても、トイレに入っていても、犬が一度鳴き始めれば急いで駆け付けなければいけない。
だいたいは、ひっくり返ったり、変なところに体が入りこんで身動きが取れなくなっている。
お漏らしをしている場合もある。
ひっくり返っている姿勢を元に戻しても、5分も立たない内にまたひっくり返ってしまうので、犬が起きている間は基本何もできない。
仕事部屋にいても、数分に一度は犬の寝床があるリビングに行って様子を確認しなければならない。
仕事はほとんど進まない。
犬が睡眠導入剤で眠りについた数時間だけが休息の時間だ。
犬が寝ているときに仕事をこなす気力はすでになく、だいたい寝室で横になっていることが多い。
介護をこなしながら、仕事をバリバリするというのは無理であると認識しておいた方がいい。
犬の介護が始まる前に、十分余裕のある経済状況にしておかないと厳しいだろう。
医療費は年齢とともに右肩上がりで増えていくので、その負担を減らすためにもペット保険への加入は必須だ。
保険で負担してもらえる分だけ楽になる。
老犬介護は、体力・精神力・経済力のすべてをじりじりと削っていく長期消耗戦なのだ。