18歳になる痴呆気味の老犬の介護をしています。
2018年7月より、睡眠導入剤(セルシン)を服用しています。
睡眠導入剤使用までの経緯はこちらの記事をどうぞ。
日々進んでいく老化現象
鳴き声がするので犬の寝床があるリビングへ向かうと、やや仰向けになった体勢で、脚をじたばたさせ鳴いている。
最近は、目を離しているとこの体勢でもがいていることが増えた。
慌ててうつ伏せになるように起こしてあげる。
しかし、体に触ると怒ることもあるので扱いが難しい。
加齢と痴呆、両方の影響が出ているのだろう。
犬が自力で起き上がるのが、日に日に難しくなってきていると実感する。
立っていることはできるのだが、起き上がることが出来ない。
つまり、起き上がる方が立っているよりもエネルギーを消費するのだろう。
確かにちょっと想像しただけでも、全身の様々な筋肉を使いこなさないと、起き上がるという動作はできそうもない。
人も老いたらこんな感じになるのだろうか?
睡眠薬を取りに行く
今日(7月27日)は睡眠薬が切れそうなので、動物病院まで薬をもらいに行く。
車で往復1時間弱かかる。
その間、犬だけを家に残しておかなくてはならない。
鳴きだしたり、ひっくり返ったりしないか心配だ。
出掛ける前に様子を見てみると、目を瞑って寝ているようにみえるが、少しモゾモゾしている。
15分ほど前に褥瘡対策のため姿勢を変えた影響で、睡眠が浅いのだろう。
モゾモゾが始まると目覚めやトイレが近いサインだ。
とはいえ、睡眠薬はどうしても取りに行かなければならない。
土日は台風が来るからとても外出できないし、取りに行くならば今日、今しかない。
不安なまま犬を残し、一路動物病院へ。
薬を受け取り、どこにも寄らず一直線に帰宅。
自宅の駐車場に車を止めて表に出ると、家の中から切なそうな鳴き声が聞こえてくる。
やはり、目覚めていたか><
犬の寝床があるリビングまでダッシュすると、やや仰向きになったまま身動きとれなくなっているいつもの光景が広がっていた。
ウンチもしっかり漏らしていた( ノД`)シクシク…
犬を庭に出して、寝床の清掃&滑り止めマットの交換をする。
体がまだ動いた頃は、漏らしたウンチの上を這いずり回って地獄絵図を完成させたりすることもあった。
今は身動きが取れなくなっている分だけ、被害は少ない。
老犬介護をしているとショッキングな光景ばかり目にする。
犬の介護には、体力・精神力・経済力が不可欠だ。
体力とお金があっても、メンタルが弱い人は犬を飼わない方が良いだろう。
外出さえままならない日々
老犬介護が始まった数年前から、私は基本、外出しない生活をしている。
漏らしているかもしれないと考えると外にいても落ち着かなくて、外出どころではないのだ。
最後に電車に乗って出かけたのは、2年以上も記憶を遡らないと思い出せない。
今は30分から1時間程度の外出ですら、タイミングによっては出来なくなってきている。
先日スーパーに買い物に行った際も、帰ってきたら今日と同じようにひっくり返ってキャンキャン鳴いていた。
そのときは段ボールで囲っている寝床を抜け出し、キッチンの方までずりずりと移動していた。
横になっているときはほとんど前足にしか力が入らないので、おそらくお尻を先頭に前足で床を押して、ずりずりキッチンまで這いずって行ったのだろう。
老犬がバックしながなら寝床を抜け出しキッチンまで進行する姿は、客観的に想像するとなかなかシュールだ。
老犬介護をしていると、犬のそばを離れることができないので、気分転換するのも難しい。
介護には回復はない。
時間の経過とともに手がさらにかかるようになるだけだ。
また明日も衝撃的な光景をきっと目にするだろう。