18歳になる痴呆気味の老犬の介護をしている。
2週間ほど前から睡眠導入剤(セルシン)を与えている。
睡眠導入剤を使用するに至った経緯はこちらの記事をどうぞ。
よく鳴くようになった
今朝は犬の鳴き声で目が覚めた。
朝の介護は母親に任せていたが、犬の鳴き声が気になって階下へ降りる。
犬の寝床のあるリビングに入ると、犬が横たわりながら鳴いていた。
まるで悪夢にでもうなされているような姿だが、目は開いているので、眠っているわけではないらしい。
そばに座って、目の上に手をかざし頭を撫でながら声をかけていると、すぐに眠りについた。
ほんの1年前までほとんど鳴くことない犬だったが、この1年間で17歳までの1000倍くらいは鳴き声を聞いている。
鳴き声は、ワンワンという感じではなく、アァァァー…、アァァー…と苦しげな感じの鳴き方を良くするようになった。
自転車のブレーキ音のような甲高い声を出す時もある。
痴呆の症状が出ると、犬の様子はかなり変わってしまう。
睡眠導入剤の影響で体に力が入らず、それで鳴いている可能性もある。
とはいえ、睡眠導入剤を与えない限り、興奮状態がまったく収まらず眠ることができないのでで、与えないわけにはいかない。
寝相に注意する
犬が眠りにつくたびに観察していると、どうやら寝る姿勢に好みがあることに気付いた。
横向きや仰向けに近い体勢は嫌らしい。
うつ伏せの体勢だと、他の体勢よりも落ちついているように見える。
僧帽弁閉鎖不全症を患っているため、横向きや仰向けで寝ると、咳がでることも多いから、きっと苦しいのだろう。
最近は寝転がると自分ではもう起き上がることはできないので、こちらで体勢を変えてあげないといけない。
クッションを並べて背中にあててやり、仰向けにならないようにしてあげたところ、さきほどもスヤスヤと眠り始めた。
「睡眠導入剤+寝る姿勢」が、これからの老犬介護のキーポイントになるかもしれない。
老犬になると、毎日のように犬の体調が変化する。
昨日まで通用していた手法が、今日にはまったく通用しないこともしばしばだ。
クッションを当ててうつ伏せで寝かせてあげる方法も、明日にはなんの効果もなくなっているかもしれない。
そうなれば、また試行錯誤の繰り返しである。