18歳の痴呆気味の老犬の介護をしている。
現在は、睡眠導入剤(セルシン)を使用している。
睡眠導入剤(セルシン)を使用するまでの経緯はこちらの記事をどうぞ。
睡眠導入剤の使用が1日2錠までに増えた
今までは、一日の睡眠導入剤の使用が1日1錠(1/2錠を1回ずつ)に制限されていた。
しかし、どうにも効きが悪い。
睡眠導入剤(セルシン)を与えても、効果があるときとないときがあって、ひどい時には眠らずに起き続けていることもあった。
薬の量が足りないのではないかと、獣医に行った際に相談したところ、では倍に増やしましょうということになった。
1日2錠の与え方は、1錠を2回でもいいし、1/2錠を4回でも構わないそうだ。
睡眠導入剤の量をいきなり倍にするのは怖かったので、まずは今まで通り1/2錠与えて、それで1時間ほど様子をみて眠らないようなら、さらに追加で1/2錠与えるようにしている。
睡眠導入剤のおかげで生活が規則正しくなりつつある
睡眠導入剤1/2錠を4回与えられることで、犬の生活が少し規則正しくなりつつある。
朝起きて、排泄・運動・食事を済ませ、1時間半ほど経過したらまず1/2錠。
昼前に起きて、排泄・運動。1時間ほど様子を見て落ち着かないようなら、1/2錠を与える。
夜に起きて、排泄・食事・運動。興奮が冷めないようなら、1/2錠与える。
ここ数日は、この生活サイクルで回り始めている。
現在のところ、1回1/2錠を3回、合計1日1.5錠あげることが多い。
薬なしで眠れる場合もたまにあるので、そういう日は1錠で済んでいる。
睡眠導入剤を使用する前は、一度犬が起きたら次に眠る時間がまったく見当つかなかったので大変だった。
3時間で眠ってくれることもあれば、8時間過ぎても眠らないこともあって、私の生活はぐちゃぐちゃになっていた。
老犬介護で疲れ果てて、ベッドで横たわっているだけで1日が終わっていった。
薬で完全にコントロールできるわけではない
痴呆症状が出てくると、飼い主の負担はとても大きくなる。
ネットで情報を調べて見ても、飼い犬の痴呆で家庭崩壊してしまったという話もあるほどだ。
ひとつの命を維持するというのは、かくも大変な労力が必要なのである。
犬を飼い始める際は、十数年後の未来にある介護がどういうものなのか良く知って良く考えてから決断するべきだ。
今この記事を書いている最中も、犬が起きて突然鳴き始めた。
睡眠導入剤で与えていても、老犬の状態を完全にコントロールできるわけではない。
介護が必要な状態になれば、24時間365日、気の休まる暇はないのだ。
ひとり暮らしで飼っているのならば、仕事も在宅でできるものに変えなければ、介護離職という問題も出てくる。
実際に老犬介護している身としては、サラリーマン生活と介護を両立させることは不可能だと実感している。