リーマンショックで気絶して10年ほど株式投資から遠ざかり、2018年から株式投資を再開したオザワです。
投資経験は一応十数年あるのですが、その大半の期間を気絶して過ごしていたため、株式投資の知識が経験年数のわりに少ないです。
最近は少しでもパフォーマンスを良くするために、古今東西の書籍やブログなどで日々勉強しています。
さて、今回は私の株式投資失敗談をお話ししたいと思います。
それはつい先日のことでした。
2018年に相場復帰してから1年ほど投資をしてきて慣れが出てきたせいか、なんと1日に2回も注文ミスをするという失態を犯してしまいました(´;ω;`)ウッ…
なんでも慣れてきたときが一番事故りやすいですね。車の運転と同じです。
あまりにも悔しいので、ネタにして昇華しないと精神がおかしくなりそうです(´;ω;`)ウゥゥ
CASE1:松井証券で指値と逆指値を間違える
立会外分売に参加
その日は立会外分売に朝一から参戦していました。
立会外分売は抽選結果が出るまでの間ドキドキできるのが好きで、たまに参加しています。
立会外分売はIPOより当選しやすいとはいえ(その分利益も雀の涙)、ほとんどの場合約定することなくがっかりというのが定番です。
しかし、その日は珍しく松井証券で100株だけ当選することができました。
当選に気付いた瞬間は嬉しかったのですが、実はその時、既にあるトラブルに巻き込まれていたのです。
そのトラブルとは、パソコントラブルです。
朝からパソコンの調子が悪く挙動がおかしいため、立会外分売前に再起動をかけたところ、パソコンがいつまで経っても起動しないのです。
購入してからもう4年も経っているので、HDDが寿命なのでしょう。
家に1台しかないパソコンが動かない事態に私は焦りました。
慣れないスマホからの注文に戸惑う
パソコンが起動しない以上、残る手段はスマホしかありません。
すかさずスマホで松井証券にアクセスしようとした時に、ふと以前ダウンロードしていた松井証券の株touchというアプリの存在を思い出しました。
松井証券のサイトへ行くよりもアプリからログインした方が早いと判断した私は、さっそくアプリからログインを試みました。
とはいえ、アプリはなんとなくダウンロードしていただけでまったく利用しておらず、使い勝手が分かりません。
焦る気持ちを抑えてIDとパスワードを入力し、初めて見るメニュー画面から株式注文照会をタップしてみたものの、立会外分売で申し込んでいる銘柄の情報が出てきません。
どうやら立会外分売に関しては、webサイトからでないと当選確認ができない仕様のようです。(このときはとても焦っていたので、もしかすると私の確認ミスの可能性があります)
仕方なく今度は松井証券のwebサイトに行き、もう一度IDとパスワードを入力してログイン。
立会外分売の結果を確認してみると、100株の当選!
冒頭の部分が、まさにこの状況だったのです。
まさかの立会外分売当選! 早く売り注文を出さなくては!
滅多に当選しないので嬉しい反面、さらに焦りました。
なぜなら、立会外分売の当選が判明するのは、証券取引所が開くほんの少し前、8時50分前後だからです。
つまり、抽選結果を確認してから寄りで売り注文を出すまでの時間がとても短いのです。
立会外分売は、当選した銘柄をその日のうちに売却している人がほとんどで、私もだいたいその日の内に決済してしまいます。
始値で必ず売却するという方針を徹底している人も少なくありません。
気配値が微妙なら、尚更、素早く売却して利益を確定させる必要があります。
ぼやぼやしていると分売価格を割ってマイナスになる可能性もあるので、立会外分売は気が抜けません。
「取引所が開くまでのあと数分の間に気配値を確認して、注文を出さなければ!」
普段パソコンから操作している場合はそれほど慌てることはありませんが、パソコンが動かない今は慣れていないスマートフォンで気配値の確認と注文をこなさなければなりません。
松井証券で売買した経験がほとんどない私はこの状況に焦っていました。
パソコンとスマホでは使い勝手が違うし画面も小さいので、思うように行かずかなりイライラします。
そこで閃きました。
気配値の確認と注文に関しては、松井証券のwebサイトよりもアプリ株touchを使用した方がスムーズなんじゃないかと。
株touchでは逆指値が使えない?
操作に戸惑っている内に、すでに午前9時を過ぎて始値がついていました。
株価はすでに前日の終値よりも下げています。
立会外分売に当選した他の投資家たちが一斉に売却しているのです。
しかし、幸いなことに分売価格よりはまだ上でした。
予断を許さない展開です。
微妙な銘柄なので、素早く売却してしまおうと私は考えました。
私は株を売却する際に、逆指値注文をよく使います。
逆指値注文は、通常の指値注文と違い、指定した株価より高くなれば買い、逆に指定した株価より安くなれば売注文を出す方法です。
文字通り、通常の指値をする場合と買いと売りの感覚が逆になります。
逆指値で最低限確保しておきたい利益が見込める株価を設定しておけば、含み損にはなり辛いので安心です。
慣れない環境に戸惑い焦りながらも、私は株touchアプリで逆指値注文を出そうとしました。
その瞬間、異変を感じました。
逆指値注文のタブをタップしても、まったく反応しないのです。
タブの色自体が薄くなっており、どうやら逆指値を選択できない仕様のようです。
パニックになりました。
なぜ逆指値注文ができないのか理解できませんでした。
慌てて「松井証券 逆指値 できない」と検索するも、出てくるのは松井証券での逆指値注文のやり方みたいなページばかりでまったく参考になりません。
後から分かったことなのですが、松井証券では「逆指値・返済予約注文口座」という口座を新たに開設しないと逆指値注文ができないようです。
逆指値・追跡指値・返済予約をはじめる【松井証券】
松井証券、独特すぎるよ。初めて知ったよ(´;ω;`)ウゥゥ
ちぐはぐな展開にパニック状態で注文
痺れを切らした私は、逆指値注文を諦め通常注文することに決めました。
決めたというよりも、通常注文しか受け付けないので、他に選択肢がありません
しかし、通常注文に気持ちを切り替えたとはいえ、頭の中は逆指値注文の価格を何円に設定するかということばかり考えていたので、状況が今一つ飲み込めていませんでした。
想定外の状況にパニックになっていました。
パニック=思考停止です。
通常注文なので、指値は現在の株価よりも上の価格を入力しなければいけないのに、思考停止中の私の指は、指値の金額欄にこの株価より下がったら売ってしまいたいと考えていた逆指値注文の株価をそのまま入力。
「なんか変だな」とうっすらと違和感を感じつつも、分売価格を割る前に早く注文を出さなければという思考停止が勝って注文確定。即約定。
自分では逆指値で売り注文を入れたつもりだったので、一瞬状況が理解できませんでした。
「まだ逆指値設定した株価よりも上なのになぜ約定?」
少し間をおいて、理解しました。
指値注文と逆指値注文を間違えていたことに。
その瞬間、「ぐにゃあ」となりました。カイジのアレです(´;ω;`)ウゥゥ
立会外分売の100株ですから金額的にはたいしたことないのですが、指値と逆指値を間違えるという初体験のミスをした動揺はすさまじく心を揺さぶりました。
その日は一日中、誤発注したことが頭から離れませんでした。
CASE2:楽天証券のトレイリング注文で成行売り。板が薄く設定株価より3%近く下の価格で売却してしまう
楽天証券のマーケットスピードⅡのトレイリング注文を利用
楽天証券には「マーケットスピードⅡ」という便利なツールが存在します。
マーケットスピードを使うと色々な注文方法を使えるのですが、私はトレイリング注文という機能を利用していました。
トレイリング注文とは、簡単に説明すると逆指値注文が株価を追随していく注文方法です。
例えば、現在の株価が1000円で逆指値を950円に設定しておくと、通常の逆指値注文の場合、株価がいくら上昇しても逆指値注文の設定価格は950円のままです。
しかし、トレイリング注文を利用すると、株価より50円低く逆指値設定した場合、株価が1100円になれば逆指値が1050円になり、1500円なれば1450円と逆指値が変動していくのです。
設定した逆指値注文が株価に追随(トレール)していくので、高値から下げたとき即売却できる点が優れています。
通常の逆指値注文の場合、自分で逆指値注文を訂正しない限り、最初に設定した950円のままですから、株価が上昇してから下落するケースでは高値で売却することはできず、利益確定の機会を逃してしまいます。
私の説明だと分かりづらいかもしれないので、詳細を知りたい方は楽天証券のサイトをご覧ください。
このマーケットスピードⅡは、楽天証券のwebサイトへログインして使用するのでなく、ダウンロードしてソフトとして使用するタイプです。
楽天証券の誤発注と松井証券の誤発注は同日に起きた出来事なのですが、実はマーケットスピードⅡを起動してログインしようとした際に、画面の文字が消えて何が何だか分からないという不具合が起きていたのがパソコンを再起動した大きな理由でした。
原因は不明なのですが、パソコンを起動して時間が経つと、画面の文字が少しずつ表示されなくなってしまう不思議な現象です。再起動すると症状が回復します。時間が経過するとまた少しずつ消えていくんですけどね。
重いのは我慢できもて文字が表示されないはどうにもならないので再起動したんですが、まさかパソコンが立ち上がらない状態になるとは想定外でした(´;ω;`)ウゥゥ
パソコントラブルが無ければ取引開始前にトレイリング注文の状況を確認できていたので、楽天証券での誤発注は起こらなかったかもしれません。
トレイリング注文は成行注文しかできない
通常の逆指値注文の場合、逆指値は指値・成行どちらも可能です。
しかし、マーケットスピードⅡのトレイリング注文は成行注文しかできません。
この特性を私は理解していませんでした。
成行注文は必ず売却できる反面、想定以上の安値で売却されてしまう危険性があります。
出来高が少ない銘柄では特に注意が必要でしょう。
私がその日トレイリング注文を出していた銘柄は、別の立会外分売で購入したものでした。
分売当日からトレイリング注文を出していたものの、分売当日には設定した価格以下にならなかったため売却されることはありませんでした。
その後数週間、順調に株価は上昇していきました。
この時点で、すぐに売らずしばらく保有していてもいいかなと投資方針の変更を考え始めました。
となれば、トレイリング注文は取り消さなければなりません。
しかし、毎日のように株価が上昇していく展開に油断していました。
値動きも狭いレンジでうろうろしていたので、仮に下げたとしてもトレイリング設定した逆指値には届かないだろうと高を括っていたのです。
しかし、悪いことは重なるもので、混乱の松井証券分売当日、その株価がストンと落ちたのです。
私が取り消していなかったトレイリング注文はすかさず執行され、約定されました。
成行注文ですから約定しないということはありません。
私がトレイリング設定した価格よりも3%近く下の価格で売却されてしまいました。
買い注文が飛び飛びでしか入っていない板が薄い状況で成行注文を出した結果がこれです。
立会外分売当日は活況だったものの、分売から数週間経ち、板が薄い状況になっていることを把握できていませんでした。
立会外分売当日ならば出来高も多いので、成行注文でも設定した価格から大きく下げることなく約定できたでしょう。
トレイリング注文は取り消しておくべきでした。
完全な油断です。
おかげで100円近く下で指値をしていた方に、値幅をそっくりそのままプレゼントしてしまう形になりました。
1万円が飛んでいったよ(´;ω;`)ウゥゥ
二度と同じミスを繰り返さないために必要な対策
今回の注文ミスの原因を挙げると下記の3つでしょうか。
- 株式取引に慣れてきて気が緩んでいた
- 証券会社ごとの取引システムに不慣れ
- パソコンが1台しかないので不具合が出るとスマホ頼み
二度と同じミスを繰り返さないために、今後、具体的にどのように改善していくべきか考えてみました。
具体的な対策
株式取引に慣れて気が緩んでいた
気が緩まないようにする方法、なかなか難しいです。
この記事を事あるごとに読み返すことで、発注ミスに気付いたときの怒りや後悔を思い出すのは多少効果的かもしれません。
今回の誤発注で、金額的には1万円以上の損害が発生してしまったので、1万円あれば何が出来たか思い返しては気を引き締めていくというのもありかも。
とはいえ、人は忘れやすく、かつ、慣れる生き物です。
気の緩みというのは長年投資をしてきた人でも克服しきれないものかもしれません。
証券会社ごとの取引システムに不慣れ
注文方法の説明ページを穴が空くほど読む。
取引経験が少ない証券会社ほど注意が必要です。
注文方法は、証券会社によって個性があります。
あっちの証券会社では当たり前に出来ていることが、こっちの証券会社では出来ないということも多々あります。
私が松井証券のケースで体験したように、当然できると思っていたものが出来なかったときの動揺は大きいです。
自分がよく利用する証券会社が、どのような注文方法を採用しているかは必ず把握しておきましょう。
私の場合、SBI証券・楽天証券・マネックス証券・松井証券・ライブスター証券・丸三証券・SMBC日興証券・むさし証券など、今後利用する機会が増えそうな証券会社の取引システムを熟知する必要があると痛感しています。
IPOやPO、立会外分売など始値からの値動きが重要になる株式取引の場合、バリエーション豊かな注文方法を上手に使い分けることでパフォーマンスもかなり違ってくるでしょうしね。
タイミングが重要なトレードほど、注文方法の確実な理解が不可欠です。
パソコンが1台しかないので不具合が出るとスマホ頼み
これはパソコンを2台体制にすることで解決できます。
1台に問題が起きても、もう1台あれば取引に支障はでません。
パソコンが2台あれば、必然的にディスプレイも2台になるので、ディスプレイの突然の故障にも対応できます。
投資家にとってパソコンは体の一部も同然です。
ある程度の資産を運用しているならば、いざという時の保険代わりにメインパソコンとサブパソコンを用意しておくべきでしょう。
情報を精査して売却判断を下したい瞬間に、パソコンが壊れてスマホしかない状況になると大変です。
スマホの小さな画面ひとつでは、パソコンほどの情報は得られません。
エクセルやグーグルスプレッドシートにまとめてある銘柄分析や適時開示情報、会社四季報といった情報を素早くチェックするにはパソコンが最適です。
パソコンを複数台用意しておく以外にも、パソコンに少しでも不具合が出たら早めに対処しておく習慣を身に着けることも重要です。
故障を未然に防ぐ心構えを持つことは、常にサクサク快適にパソコンが動く環境を構築することにも繋がります。
パソコンの知識があれば、HDDからSSDへ換装したりメモリを増やしたりして、重くなったパソコンを快適な状態に戻すことができます。
部品の交換ならば、新しいパソコンを購入するよりも安く済むので一石二鳥です。
一台のパソコンを長く使うことができれば、パソコンに対するコストも長い目で見て下げることができます。
私はだいたい4年ごとにパソコンを買い替えているのですが、SSDの換装作業を覚えれば、倍の8年くらいは使えるようになるでしょう。
パソコンで一番壊れやすいのはストレージですからね。
長く使えることでコストは下がるのに快適さは増していくのだから、やはりパソコンに関する知識は必須です。
壊れたり調子が悪くなっても自分で直せるという安心感も大きいです。
パソコンは株式投資に欠かせない重要なアイテムにもかかわらず、今までの私はパソコンに対して関心が低かったです。
今回の誤発注事件を機に、パソコン周りの環境も改善していきます。
とはいえ、パソコンの知識をつけるのは一朝一夕というわけにはいきません。
今は苦手意識を払拭するために、パソコン関係のyoutube動画を見る習慣をつけて、徐々に知識をつけています。
自作系の動画は色々あるので、何個かチャンネル登録しておくと、オススメ動画に勝手に流れてくるようになるので自然と知識がついていきます。
パソコンの知識があれば不具合が出たときに原因を判明できるし、自分で修理できる技術があればすぐに2台体制に復帰できて安心です。
私は1台しかパソコンを持っていなかったので、早速新しいパソコンをアプライドで注文しました。
ちなみに、アプライドは上場企業です。JASDAQに上場しています。
注文した後に改元モデル特価価格のページがあることに気付きました。
私が購入したパソコンより高性能で低価格な品揃えだったので、これから購入される方はキャンペーンページを見てから選ぶことをオススメします。
⇒令和おめでとうコーナ(デスクトップ)【アプライド楽天市場店】
キャンペーンページは特価商品が並んでいるので、最初に見なきゃダメですね。
またひとつ勉強になりました><
現在使用中のパソコンは、サブパソコンにします。
もっさりしていたり起動に問題が出るのはHDDが原因だと思うので、HDDをSSDに換装します。
HDDからSSDへ移行すると、びっくりするくらい早くなってパソコンが生まれ変わるそうです。
HDDの時代はもう終わりですね。
ちなみに、購入したSSDは「CFD CSSD-S6B480CG3VX」です。価格コムの売れ筋ランキング上位にも入っていたので間違いないでしょう。
SSDの他に必要になるのが、HDDからSSDへのデータ移行に使用するSSDケース。
SSDケースはなんでも良いみたいなので安いのをポチりました。
すでにSSDもSSDケースも手元に届いているので、時間があるときに今回の原因となったもっさりパソコンのHDDをSSDに換装して、サクサク動くサブパソコンに転生させます。
総括
株式投資に限らず、なんらかの挑戦をしていれば失敗は付き物です。
著名な投資家の方たちも、大なり小なりたくさんの失敗をしてきたのではないかと想像しています。
今回は同じ日に誤発注を2回もしてしまう、メンタルがやられるミスをしてしまいました。
自分は慎重派だと思っていたのですが、どうやらそうでもないみたいです(´;ω;`)ウゥゥ
慌てたり、不慣れだったり、普段使っているパソコンの調子が悪かったりと色々な状況が重なると、思いがけないミスをすることがあることを学びました。
原因はひとつひとつ潰していきます。
同じミスを繰り返す可能性を少しでも下げる努力だけは怠らないように肝に銘じます。
伝説のジェイコム株誤発注事件に比べれば、私の誤発注など大したことないですけどね。
やらかしてしまった社員さん、今頃どうしているんでしょうか。元気に暮らしているといいんですけど(*´▽`*)
皆さんも誤発注にはお気をつけください。