「NHKをぶっ壊す」でお馴染みのN国党党首・立花孝志氏。
大橋昌信氏が出馬する柏市議会議員選挙の応援演説中に「ウソつき!」とヤジり選挙妨害した人を追いかけて私人逮捕するまでの動画は日本中に衝撃を与えました。
ヤジって選挙妨害した相手を私人逮捕するまでの流れ
ヤジがあるのは中盤過ぎ(15分30秒あたり)ですが、その前後の状況を正しく把握するために、冒頭から飛ばさずに視聴することをオススメします。
一部だけ抜き出したり切り貼りして見せたいように作った動画とは、また違った印象を受けることと思います。
この動画に限りませんが、すべての物事は前後の状況が非常に重要です。
テレビが嫌われるのは、編集による偏向報道が嫌気されているんですよね…。
私もこの記事を書くために初めて私人逮捕時の動画を見ましたが、これは凄まじいですね><
立花氏というより選挙運動員の方がかなりエスカレートしている感じです。
あまりに大声を出すものだから、「大声はやめよう。大声はやめて」と立花氏が選挙運動員を諭している(20分00秒あたり)ほどです。
立花氏自身は、「ウソつき」とヤジった相手を探し追いかけて、なぜ「ウソつき」と言ったのかその理由を問いただしています。
選挙妨害であると判断した後は警察へ通報し、警察の指示を仰いでいるあたり冷静というか、場慣れしている印象を受けますね。
もしかしたら過去にも同じような選挙妨害に遭遇し対応した経験があるのかもしれません。
動画の最後の方、ヤジった相手がタクシーに乗り込み逃亡を図ろうとしたあたりは混乱を極めています。
タクシーに乗り込もうとする選挙妨害者を引き留め、遂に私人逮捕に至ります。
タクシーの運転手もさぞかし困惑したことでしょう。
その混乱に拍車をかけるよう、自転車から降り立ったご婦人が突然現れ、 大橋昌信氏に「あなたたち恥ずかしくないの!」と詰め寄ると、「選挙妨害は犯罪!恥ずかしくない!」「恥ずかしくて結構! 恥ずかしいのはあなたの方だ!」と口論が始まる始末です。
あまりに情報量が多い動画になっているので、繰り返し再生しながらこの記事を書いています。
一度見ただけでは起こっていることをすべて把握しきれません。
動画は2つに分けてアップロードされています。こちらが続きです。
立花氏自身は終始冷静ですね。
大声を出す周囲の運動員に「静かにして」「黙ってくれ」とひたすら諭しています。
周囲の運動員がかなりヒートアップしているので、N国党支持者以外が見たらまあ引くでしょうね。
N国党支持者でも引くかもしれませんが。
N国党の一番大きなリスクは、立花氏自身よりも周囲の運動員が先走って行動を起こしてしまったときなんじゃないかと思わせる動画ではありました。
N国党運動員は、おそらくほぼ全員がNHK集金人になんらかの不愉快な思いをさせられた経験がある人たちでしょう。
諸悪の根源であるNHKをぶっ壊す(=NHKスクランブル放送実現)ために頑張って活動している自分たちに牙を向けるものは、もしかしたらすべて敵に見えているのかもしれません。
立花孝志氏による私人逮捕に至るまでの公職選挙法と刑法の説明
前置きが長くなってしまいましたが、ここからが本題です。
私人逮捕動画のyoutubeコメント欄には、たくさんの意見が寄せられています。
ざっと目を通した限りは、ほとんどがN国党の行為を非難しています。 高評価8300低評価9100(2019年8月28日現在)という感じです。コメントもネガティブなものが大半ですね。
私人逮捕における批判を気にしたわけではないでしょうが、選挙妨害人を私人逮捕するに至るまでの法律的経緯と法律的解釈について、立花氏自身が説明されています。
立花氏の動画を見ると、一見めちゃくちゃに見える行動が実は一貫した論理に基づいていることに驚かされることが多いです。
今回の動画も理路整然としていて分かりやすいです。
「文句があるなら選挙運動している所へきてヤジを飛ばし自分の意見を主張するのではなく、自分で出馬するなり応援している立候補者のところへ行くなりして意見を言え」という部分は共感できます。
ツイッターで例えると、クソリプして粘着するのではなく、自分でツイートして自身の意見を発信したら良いって感じですかね。
ただ、内容が分かりやすいからといって、立花氏の法律解釈が正しいのかどうかは私には判断がつきません。
今回の私人逮捕の妥当性については、高度な法律知識ないと判断は難しい気がします。
ちょっとネットで調べたくらいでは、適法か違法かなんてまるで分かりません><
結局、あのヤジを飛ばした人は公職選挙法違反で逮捕されたのでしょうか?
続報を調べてみたのですが、見つけることはできませんでした。
この点は個人的にものすごく気になるので、明らかになり次第、立花氏に報告してもらいたいです。
今回、立花氏は公職選挙法違反した相手に逃亡の恐れがあるため私人逮捕しました。
しかし、今後公職選挙法違反でないと判断された場合は、今度はN国党の行動が何か罪に問われる可能性も出てくるかもしれません。
N国党の熱量がNHKスクランブル化を実現するかもしれない
NHKスクランブル化には私も賛成しています。ぜひ実現して欲しいです。
しかし、それを実現するまでN国党が進撃し続けることができるのか、N国党の組織体制に一抹の不安を感じました。
途中で空中分解してしまいそうな危うさは、勢いの裏返しでもありますけどね。
この集団をまとめあげることができるかどうかは、立花氏の手腕次第でしょう。
NHKはさまざまな既得権益によって肥大化し、年間7000億円を超える受信料収入を得るまでの巨大組織に成長しています。
社員の平均年収は1000万を優に超えています。
国会・行政とも深いつながりがあり、人事・財務・受信料などにおいて、国会・行政の同意や承認が必要となっています。
そんな組織が中立的な報道などできるわけがありません。
国との関係について知りたい【NHK公式サイト】
日本で何かを変えるためには、新しく法律を作ったり、既存の法律の変更が必要になることがほとんどです。
NHK受信料問題の根源である放送法の改正も、当然、国会による採決を経なければなりません。
しかし、その法律を作る国会とNHKがこれだけ深く繋がっている状況では、ちょっとやそっと国民が不満を持っているくらいではNHKスクランブル化はまず実現しないでしょう。
win-winの関係である現状を維持するよりもNHKをスクランブル化させた方がマシという判断に与党の国会議員がならない限り、可決することなんてまずあり得ません。
普通の感覚では、NHKを改革するなんて不可能だと感じてしまいます。
そうです。普通じゃダメなんです。
N国党のような狂気すら垣間見える熱量こそが、改革不可能と思われていた既存システムに風穴を開け、社会を大きく変えるムーブメントを巻き起こしてくれるのではないでしょうか。
そんな期待感がSNS上には溢れています。批判もたくさんありますけどね><
無茶を実現させるためには、N国党が与党に対してプレッシャーになるほどの勢力になることが必須です。
今後の国政選挙でN国党が議席を増やし続けていけるのかが焦点です。
すべては有権者に委ねられています。