18歳5か月ほどになる痴呆気味の老犬リンの介護をしています。
前回(2018年10月29日)までの老犬リンの健康状態はこちら。
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睡眠導入剤も抗けいれん薬も必要ない
ここ2週間ほど、睡眠導入剤セルシンと抗けいれん薬の投与が必要ないほど、犬の状態が落ち着いている。
介護記録を見てみると、最後に睡眠導入剤セルシンを飲ませたのは10月18日。
抗けいれん薬はもっと前から中止しており、9月24日を最後に飲ませるのを止めている。
一時は睡眠導入剤と抗けいれん薬なしでは生きていけない犬になってしまい、毎日暗い気分で過ごしていた。
しかし、老犬でも症状が改善することがあるのだと驚いている。
収まらない興奮と、どんな体勢で寝かせても仰向けにひっくり返る症状、いつ始まるか分からない無駄鳴きに5月から約半年間悩まされていた。
7月に激しい発作を起こして動物病院へ駆け込んだ日から、症状はより一層深刻になった。
もはや薬を使う以外手段はなく、睡眠導入剤を飲ませ始めたのもこの日からだ。
睡眠導入剤だけでは犬の行動を抑えきれないので、8月下旬から抗けいれん薬の使用も開始した。
しかし、薬で犬を眠らせておくのには限界がある。
犬を自然に眠らせるためには、犬を疲れさせる以外に方法はないのだ。
9月24日からは、犬を浜辺まで抱えていって、砂浜を歩かせるようにした。
砂浜ならば倒れてもケガをしないし、大声で鳴いても近所迷惑にもならない。
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好きなように行動させてあげるようになってから、驚いたことに症状が改善していった。
興奮もひっくり返る症状も無駄鳴きも、ほぼ無くなった。
中型犬を抱えて、高低差のある往復600mほどの道のりを、毎日海まで3~4往復するのはかなりしんどい作業たが、コントロールの利かない興奮状態の老犬を家で相手にしているよりはよほど気が楽だ。
とはいえ、最初の10日間はひどい筋肉痛に襲われて、寝ていても痛みで何度も目が覚めてしまった。
筋トレが日課だった私でもこの有様なので、普段運動していない飼い主の方は、いずれ訪れる介護のために筋トレを習慣のひとつにしておくことをオススメする。
老犬介護は、体力・精神力・経済力すべて揃わないと乗り切れない。
老犬の状態は毎日変化していく
老犬の状態は、日々変化していく。
昨日は庭で1時間以上歩いたかと思えば、今日はへたり込んで全然動けないということがままある。
今の落ち着いた状態も、一時的なものかもしれない。
再び興奮状態が収まらなくなったり、ひっくり返る症状が出たり、無駄鳴きが止まらなくなっても不思議はない。
鶏ささみを与えることで食欲が回復し最近はかなり食事を食べているのだが、食べるようになったら力が湧いてきたのか、また少しずつ仰向けにひっくり返るようなそぶりを見せ始めてきたので、戦々恐々としている><
また薬を再開しなければいけない事態になったら嫌だな…。
仮にまた同じ症状が出始めたとしても、薬はなるべく使いたくない。
海に犬を連れて行って症状が改善したときに、もっと早く砂浜に連れてきてあげればと思った。
もっと早くから海に連れていって砂浜を歩かせておけば、5月から始まったひどい症状も今より軽く済んで、睡眠導入剤や抗けいれん薬は必要なかったかもしれない。
たらればを言ったらきりがないけどね。
今は1日でも長く落ち着いた状態が続いてくれることを祈るばかりだ。