18歳になる痴呆気味の老犬の介護をしています。
2018年7月より、睡眠導入剤(セルシン)を服用しています。
睡眠導入剤使用までの経緯はこちらの記事をどうぞ。
食欲がない
もう18歳の老犬なので、食欲はあまりない。
食事を残すのも当たり前になってきたが、昨日あたりから食事の量が1日の必要量の半分くらいにまで落ち込んでしまっている。
夏は体温調維持にカロリーを消費しない分、食事の量は減るものだ。
運動も排泄の際に少し歩く程度なので、ごくわずかだ。
とはいえ、一日に必要なカロリーの半分程度では、いくらなんでも少なすぎる。
老犬になれば、筋肉が落ち、食事の量も減り、体重は少しずつ減少していく。
やがて寝たきりになるのは避けられないが、その時期を少しでも遅くするためには、食事を十分に食べさせる必要がある。
Hillsのa/d回復期ケアを与える
ドライフードよりウエットフードの缶詰の方が老犬は食べる
老犬の食欲が落ちたときや食いつきが非常に悪いときは、ドライフードではなくウェットフードを与えることにしている。
Hillsのa/d回復期ケアが私の定番である。
ヒルズのプリスクリプション・ダイエット™(特別療法食) <犬猫用> a/d™ エーディー チキン 缶詰【Hills公式サイト】
過去にたくさん病気にかかったが、その際、ドライフードには興味を示さなくても、ペースト状のヒルズのa/d缶にはものすごい勢いで食いつくことが多々あった。
回復期向けの商品だけあって、嗜好性が高いのだろう。
a/d缶はペースト状になっているので、水で溶かせばシリンジ(注射器)に注入して与えることもできる。
2017年9月に膵炎・肝炎になった際は、食事に自分から口をつけることがまったく無くなってしまったため、1週間ほどシリンジ(注射器)で口の脇から溶かしたa/d缶を直接与えていたこともある。
ヒルズa/d缶には、昔、前庭疾患で倒れた際にかかりつけの動物病院で購入して以来お世話になっている。
前庭疾患にかかった際のことは、下記の記事に簡単にまとめてあるので興味があればどうぞ。
ちなみに、ペット保険に加入したのは前庭疾患がきっかけだった。
【関連記事】18歳になる老犬のペット保険継続のお知らせ【9回目の更新】
手ごろな価格のウェットフード(缶詰)も用意しておく
ヒルズa/d缶は価格が高い。動物病院で購入すると、1缶400円前後する。
通販を利用してまとめ買いしても、1缶あたり300円前後はしてしまうだろう。
犬のサイズが大きくなれば、一度の食事で何缶も必要になってしまうので、常用するにはちょっと厳しい金額だ。
ヒルズa/d缶はいざという時のためにストックしておいて、普段はもっと安い缶詰を利用していく方法がオススメだ。
食いつきがちょっと悪いくらいの場合は、ドラフードの上にウェットフードを盛ってあげるだけで、すんなり食べてくれることも多い。
私が利用しているウェットフード缶詰をいくつか紹介しておこう。
Hills(ヒルズ)サイエンスダイエット アダルト(成犬)チキン
a/d缶を販売しているヒルズのサイエンスダエットのウェットフード。
ヒルズ製品は動物病院でも取扱いされているため信頼性が高い。
老犬なのに成犬用を与えるのは、老犬用フードよりも成犬用フードの方が食いつきが良いからだ。
食欲が落ちているときは、何よりもまず犬が食いつきたくなる匂いと味で選ぶことが最優先になる。
dbf(デビフ) 鶏肉のスープ煮
犬の食欲が落ちた時に、近所のスーパーで発見したデビフの鶏肉のスープ煮。
この缶詰の特徴は、鶏肉がとても柔らかくなっているので、スプーンの腹で押せば簡単に潰すことができるところだ。
犬が食べやすいサイズに調整するのに手間がかからない。
1缶あたり約94kcal摂取できる。
ドライフードの上にちょいちょいと乗せてあげると、ドライフードも一緒に食べてくれるので、食欲が落ちたときは減らしたドライフード分のカロリーをデビフ缶で補うようにすると良い。
まとめ
ウェットフードは犬の食欲が落ちた時の心強い味方だ。
a/d缶のように食いつきは非常に良いが高価な缶詰と、普段使いできる安価な缶詰の2種類を用意しておくと、状況に応じて使い分けができるため勝手が良い。
老犬になれば、若い頃のようにドライフードだけで勢いよく食べてくれるということは、段々少なくなってくる。
あの手この手を講じて、減退していく食欲を喚起しなければいけない。
ここで紹介した缶詰以外にも、役に立つウェットフードはまだまだあるはずだ。
スーパーやホームセンターに行った時に、普段から軽くチェックしておくと、いざというときに「あの店にあれが置いてあったな」とすぐに買いに行けるので役に立つ。
飼い犬に一番適したウェットフードは飼い主にしか分からない。
色々な缶詰を試して、犬の食欲が少しでも高まるウェットフードを見つけることが非常に重要になってくる。
そして、犬が喜ぶ缶詰を見つけたら、より価格の安い通販でまとめ買いすると経済的だ。
老犬はとかくお金がかかる。
いつ病気が発症して動物病院に駆け込まねばならない事態になるか分からない。
節約できる部分は節約して負担を抑えつつ、老犬の日常のクオリティを高めていくのが、長い老犬介護をこなしていくコツのひとつだと実感している。