18歳になる痴呆気味の老犬リンの介護をしています。
2018年7月より、睡眠導入剤(セルシン)を服用しています。
睡眠導入剤使用までの経緯はこちらの記事をどうぞ。
私の老犬リンの状態(2018年8月29日現在)は、こちらの記事をごらんください。
犬がオシッコをしない
犬の食事量が極端に減ってから、オシッコの回数が減った。
最近では、1日1回しかしないことも珍しくなくなったた。
【関連記事】老犬の食事量が激減したが、強制給餌はしない。自然に任せていく。
ドライフードをほとんど食べないと、水をあまり飲まなくなる。
とはいえ、今までは1日1回は最低でもオシッコをしていた。
しかし、つい数日前に異変が起こった。
前回のオシッコから24時間経過しても、まったくオシッコをしないのだ。漏らしもしない。
何度も庭に出してみるが、オシッコをする素振りもない。
30時間を超えてくると、さすがに心配になってくる。
40時間を超える。
これはもう何かが起こっている可能性がある。
丸二日オシッコしなかったら動物病院に電話しようと決めた。
46時間ほど経過したころ、寝床のあるリビングと庭を数えきれないくらい往復した末に、ようやくオシッコをした。
40時間以上オシッコをしないというのは、初めての事態だった。
抗けいれん薬を飲んでいたため、体に力が入らなかったのが原因かもしれない。
外に出しても自分の足で立っていられない。
やはり足に力が入らないと、オシッコも出ないだろう。
オシッコが出ないと命にかかわる問題なので、抗けいれん薬の使用は一時中止にすることにした。
抗けいれん薬を再開する
抗けいれん薬を止めたら、足腰に力が入るようになったのか、補助があればそこそこ歩けるようになった。
丸二日近く溜めていたオシッコも、その後は一日数回出すようになる。
しかしである。
オシッコをするようになったら、今度は仰け反りがひどくなった。
抗けいれん薬で抑えていた活動が、薬を中止したために元の状態に戻ってしまったのだ。
抗けいれん薬を飲んだからといって、仰け反りかえる行為が著しく収まったりするわけではないが、やらないよりははるかにマシになる。
抗けいれん薬を飲まないと、起きている時間はひたすら仰け反りを繰り返す。
ひっくり返って仰向けになってしまうと鳴き始めるので、起きている間は目を離せない。
工場の流れ作業のひとつのように、仰向けにひっくり返ろうとする犬をうつ伏せの体勢に戻す作業を延々と繰り返す。
その間、食事を与え、庭を補助して歩かせ、水を飲ませ、撫でさすり、目薬をさしとあらゆる手段を使って寝かせにかかるが、まったく寝ない。
睡眠導入剤セルシンを与えるが効果がない。
他に手段がないため、再び抗けいれん薬を与える。
抗けいれん薬は即効性がないので、すぐに興奮は収まらない。
しかし、セルシンと併用すると、けっこうあっさり眠ってくれることもある。
寝床にいても一向に仰け反りが収まらないため、庭に敷物を敷いてその上に横たわらせる。
不思議なことに、家の中より外の方が興奮が多少収まるのだ。
30分ほど表に出していると、抗けいれん薬が効いていたのか、静かになる。
目はばっちり見開いているので起きているのは間違いないが、仰け反りかえることはない。
犬を室内に戻す。
やはり、抗けいれん薬は欠かせないと痛感する。
この日以降、毎日2回抗けいれん薬を与えているが、オシッコは問題なく出ている。
オシッコが40時間以上出なかったのは抗けいれん薬の影響ではなく、食事をほとんど食べないため水も飲まず、脱水気味になっていた可能性が高い。
ドッグフードにヒルズ(hills)のa/d缶を混ぜたら、本来の食事量の8割ぐらいは食べるまでに回復したので、その分水もきちんと飲むようになった。
【関連記事】食欲の衰えた老犬のためにヒルズ(Hills)のa/d缶(回復期ケア・チキン)をドッグフードに混ぜたら食べた話
興奮が始まったら外に出す
老犬のオシッコが出ない騒動にここ数日振り回された。
老犬になると、毎日のように体調が変化するので、一時も気が休まる暇がない。
あれこれてんやわんやした数日間、庭で寝かせると家の中より落ち着くという気付きが得られたので、今後は犬が興奮し始めたら、まずは外に出して横にならせてもいいかもしれない。
夏の間は暑くてできなかったが、9月に入り気温が下がってきたので、昼間外に出しておいても大丈夫だろう。
しかし、問題はカラスだ。
寝たきりで横たわっている犬に襲い掛かってくる可能性がある。
自然は残酷なのだ。
飼主の手を借りないと生きていけない介護状態になると、日常あらゆる行為について補助が必要になる。
犬が寝ている時間以外はつきっきりだ。
10時間起きているならば、10時間犬の相手をしなければならない。
とても疲れる。
最近気になっていることは、症状がひどくなるにつれて、犬の睡眠時間が日に日に減っていることだ。
そのうちほとんど寝ない犬になってしまうんじゃないかという恐怖がある。