18歳の痴呆気味の老犬と暮らしている。
興奮状態が収まらず眠りにつけないときは、睡眠導入剤を与えている。
睡眠導入剤を使用するまでの経緯は、こちらの記事をご覧ください。
7月9日の睡眠導入剤使用回数
7月9日は、1回だけ睡眠導入剤を使用した。
朝は7時に起きる。
排泄・食事・運動をこなし、3時間ほど活動後、10時過ぎになんとか自然に眠ってくれた。
その後、16時40分起きて排泄、食事、運動をこなす。
20時を過ぎても眠りにつかず、かつ、鳴き始めたり興奮がひどくなってきたので、睡眠導入剤を与えた。
起床後3時間経過を、睡眠導入剤使用の目安としている。
20時10分に睡眠導入剤を与えて、20時45分に眠りにつく。
今日は、昨日と較べるとすんなり寝てくれた。
睡眠導入剤を与えても、スイッチが切り替わるようにストンとは眠らない。
30分ほど時間をかけて、少しずつ興奮がおさまり動きがゆっくりになり眠るという感じだ。
お腹の上下動を見ていると、呼吸が次第に落ち着いてくるのが分かる。
睡眠導入剤がある安心感
睡眠導入剤が手元にある安心感は、非常に大きい。
今までは、犬が寝付かなかったり、興奮したりしても、庭に出したり、ひたすらさすったりするしかなかった。
ハアハアと荒い呼吸が8時間以上続くときもあった。
犬も辛いだろうが、その苦しそうな犬の傍で付き添っていなければならない飼い主も辛い。
しかし、今はいざとなれば薬に頼ることができるので、精神的に助かっている。
同じような状況で悩んでいる方は、一度かかりつけの獣医さんに相談してみると良いだろう。
睡眠導入剤は、価格もそんなに高くない。
私の通っている動物病院では、1日2回、1回につき1/2錠、10日分で、1500円だった。
1錠あたり150円の計算になる。
体重15kgの中型犬でこの程度なので、小型犬ならもっと安くてすむだろう。
大型犬ならば、もう少しかかると思う。
睡眠導入剤を購入したからといって、必ず使用しなければいけないわけではない。
いざという時のために、手元に置いておくだけでも全然気持ちが違ってくる。
睡眠導入剤の1日の使用上限は2回までと言われているが、今のところ、最大でも1日1回しか使用していない。
睡眠導入剤使用時の注意点
睡眠導入剤で眠らせる場合、少し注意が必要になる。
なぜなら、薬の力で寝ているので、自然な睡眠ではないからだ。
普通、寝ている犬を持ち上げようとしたりすれば、犬はすぐに気付いて目を覚ますが、薬で眠っているときは、体に触っても反応がひどく鈍い。
そのため、眠りに落ちた時に変な場所で寝ていると、危ない場合がある。
例えば、ウチでは犬の寝床を段ボールで囲んでいる。
肛門付近に出血している腫瘍があるため、段ボールを壁際に置いておかないと、壁紙が血まみれになってしまうためだ。
その段ボールに、鼻をぴったりとくっつけて寝てしまうことがある。
この姿勢では、当然呼吸がしづらくなる。
人間だって、マスクで鼻を覆って眠ったら息苦しさを感じるだろう。
自然に寝ているのならば、息苦しさを覚えれば寝相を変えられる。
だが、今は薬で寝ている。
つまり、寝相を変えようにも変えられない状況だ。
このまま放っておくと、最悪窒息してしまう可能性もあるため、睡眠導入剤を与えて眠らせる場合は、変なところに頭を突っ込んだり、鼻が塞がれて呼吸が妨げられていないか、常に確認する必要がある。